まほうとまほう

黒いレコード３枚とレコードジャケットを見せます。

「これはレコードと言ってCDみたいに音楽を聴くものです。
・・・あ、後ろの方、懐かしそうな顔しちゃダメですよ。年がバレてしまいますからね。
さて今日はこのレコードを使ったマジックをやってみましょう。」

もう１枚の黒いレコードを入れ、
今度は黄色いハンカチを
ジャケットの穴に通すと・・・

レコードも黄色く変色！

３枚目の黒いレコード。

青いハンカチを使うと・・・

青いレコードになります！

「別に何も無いですよ。見せましょうか？」

そう言ってあなたはジャケットを開いて見せます。

・・・・・・・・確かに何もありません。

「もしや中に黒いレコードが残っているのでは？」
・・・と思っていた人もこれにはビックリ！

色変わりレコードなどの名称で昔から人気のある古典名作マジックの一つです。

レコードという題材自体が非常にレトロにもかかわらず、今もなお販売されている・・・どころか、ここでご紹介している商品にいたっては、わざわざメーカーが考案者のプロマジシャンであるパベル氏と独占契約を結んでまで新たに生産して販売するほどの力の入れよう。
つまりそれほど魅力的な素晴らしいマジックという事です。

カラフルで華やか。現象が単純で分かりやすい。そしてタネを予想していた人をも最後に驚かせる不思議さ。
子どもから大人まで、どんな観客にも安定してウケが良く、しかも誰でもかんたんにできる手軽さ。

さすが長い歴史を生き抜いてきた手品は良い道具が多いと改めて思えます。
そして同種の用具の中でもこのテンヨー製の色変わりレコード（シルクセレナーデ）はタネの出来が良く、別メーカーの品を持っている私でも初めて用具を触った時は一瞬「あれ？どこに仕掛けがあるんだ？」・・・と思ったほど。

それともう一つ、このマジックの良いところは他のシルクマジックとの組み合わせが自在な点。
他のマジックで使用したシルクを使ってこのマジックを演じたり、逆にこのマジックで使用したシルクをそのまま使って他のマジックに移行したり・・・手順構成にも便利です。

初心者の方にも、また独自の手順を組みたい方にも、万人に安心してお勧めできる優秀な道具です。