まほうとまほう

・製作：まほうとまほう　・解説書：まほうとまほう

不思議な魔法使いの ”絵扇子”

扇子を開くと、次々と色模様が変化していきます。

それは まるで、クルクルと変わる夢のよう・・・

美しい色彩のマジックを、どうぞお楽しみ下さい。

「赤」・「黄」・「青」 と変化し、最後に「レインボー」のクライマックス！
様々な演技に応用がしやすい、最も基本的なカラーチェンジパターンと言えます。

「春」・「夏」・「秋」・「冬」 と、美しい四季の変化が楽しめるタイプです。

こちらも四季の物語風に演じると面白そう・・・
特に和風のマジックを演じたい場合は、素晴らしい効果を演出してくれます。
また、変化の順番は自由ですので、季節のイベントにもピッタリの演技ができますよ。

色の差を強調した色彩にしてありますので、その変化の美しさは、まさに「絶景」！
自分で鏡を見ながら練習していると、それだけで何だか素敵なショーができそうに思えてきます。
（＾＾）

桜や紅葉、雪の形に切った紙吹雪を作って、変化と同時にそれを舞い散らす・・・なんていうのも綺麗でしょうね。

美しい演技をしたい方に、特にお勧めです！

「オレンジ」・「スイカ」・「ぶどう」・「メロン」 と、美味しそうに変化するタイプです。

主に、子ども向けのマジックショーで活躍するように企画しました。
もちろん、色変化もしっかりと４色になるようにしてありますので、扇子と同色のシルクや花と組み合わせての演技もできます。

「シマウマ」・「キリン」・「うさぎ」・「孔雀」 と動物をモチーフにしたデザインに変化するタイプです。

こちらも主に、子ども向けのマジックショーで大活躍！

色変化も、しっかりと全部別の色合いになるようにしてありますので、例えば
「白と黒のシルクで撫でると扇子がシマウマになる。」 といった変化の演出も、お楽しみいただけます。

「シルクハンカチ」・「トランプ」・「花」・「水」 をモチーフにしたデザインに変化するタイプです。

これは扇子の色変わりだけを行なう事もできますが、主に演技手順の一部に組み込み、他のマジックと面白い連携がとれるように。・・・と企画したものです。

４種類のデザインは、どれもマジックショーでよく登場する品物です。
例えば 「シルクデザインの扇子」 で筒を扇ぐと、筒から色とりどりのシルクが出現する。
空っぽの壺に 「水の扇子」 で風を送ると、壺の中から水があふれ出てくる。
など、多くのマジックと簡単に連携できます。

さらに、マジックとマジックの間をスムーズにつなぐ役割にも使えます。
例えば、シルクマジックの後に、水のマジックをしたい場合には、
[シルクマジック] → [夢扇子（「シルク」から「水」に変化）] → [水のマジック]
というように、間に扇子のカラーチェンジを入れる事で綺麗につなげる事ができるのです。

独自の演技を構築したいマジシャンには、最も創作意欲をかきたてられるタイプ・・・ではないでしょうか？

鮮やか！

シルクハンカチで撫でると

扇子がシルクと同じ色に！

フォーシングバッグの演技で、
２つのカードを次々と当てますが、
あと１つが、どうしても分かりません・・・

と、そこで扇子をいじっていると、突然 扇子にウサギの絵が・・・！

そう！ それこそが、３枚目のカードなのです・・・！

最後にブドウの扇子で
空っぽのグラスに、
おまじない・・・

何と、
本物のブドウが出てきます！

これは「色変わり扇子」「カラーチェンジファン」等と呼ばれるマジシャンの扇子です。

扇状に広がる色彩の変化は美しく、鮮やかで、遠くからでも その変化がはっきり分かります。
また、トリック操作も簡単で手軽に扱えますので、大変重宝するものです。

今回ご紹介するのは、この用具の良さを最大限に生かせるようにと、「まほうとまほう」が新たにデザインや耐久性にこだわって製作した品で、当然ながら、どこにも売っていない「まほうとまほう」だけの特製品です。

この【夢扇子】、魅力は何と言ってもその変化の美しさですが、それだけではありません。

何の説明もセリフも必要なく、ただ見ているだけで、その現象を理解できる 「分かりやすさ」、
そして、色々なマジックと組み合わせて演じる事ができる 「組み合わせの面白さ」
も、大きなポイントです。

色彩チェンジの瞬間は大変鮮やかで、鏡を見ながらの練習もつい楽しくなり、自分ならではの色々な動きを考えたくなります。

扇子を閉じて再び開くと、いつの間にか別のデザインに変化している！
扇子を閉じて表面を手で撫でると瞬間的に色が変わる！
閉じた扇子を一振りすると、色が変わる！

などなど、基本のチェンジだけでも、色々なバリエーションで変化させる事ができます。

また、活用シーンも色々・・・

・ショーの導入部に軽く演じる。
・音楽とともに演じる美しい色彩の演技として。
・扇子の絵が次々と変わってしまう物語風（あるいはコント風）の演技として。
・マジックとマジックの合間のワンポイント、息抜き的な演技として。
・色変化マジック等と組み合わせ、相乗効果を引き出すアイテムとして。
・マジックのみならず、踊りや演劇などの小道具として。

・・・などなど、
お好きなデザインを揃え、ため息の出る様な美しい演技から、ポップで愉快な演技まで、
あなたの思い描く演技をお楽しみ下さい！

また、従来の同種用具のデザイン、耐久性に不満があった方にも是非一度、この【夢扇子】をお試しいただきたく思います。

「色変り扇子」というマジック用具は、シンプルに手軽に使えますので、私もよく色々なマジックと組み合わせて使っていました。
しかし、色々な扇子を使いましたが、単に色が変わるだけとか、デザインが今ひとつパッとしなかったりとかで、「変化に面白みが無いのが残念だな・・・」と思うようになりました。
他のマジックとの組み合わせには良いのですが、その扇子単体で演じると、どうも面白みに欠けるのです。

そこで 「次は何になるのかな？」 と毎回ワクワクするような扇子ができないか？
と考え、今回の【夢扇子】の製作を開始したのです。

デザインは徹底的にこだわりました。
まず、多くの案の中から色々な場面で使えそうな５つのタイプ（バリエーション）を企画。
そして、その一つ一つのタイプの中に４つのデザインを考えます。

四季なんかは、そのまま４種類が当てはまりますが、フルーツや動物などは、多くのモチーフの中から、
「扇子にデザイン化する事が可能か？」
「色合いは４種それぞれ重ならないように」
「一目でそれと分かるデザインにする」
「誰でも知っている一般的な選択か？」
といった事を考慮しながら４種を決める必要があります。

フルーツのブドウも、「他の３面と色がかぶらない事」という制約で、それしか選択が無く、「ちょっと無理が無いか？」・・・と、何度もデザインを変更しました。
また、色１つとっても、例えば四季の「紅葉」なんかは、納得いく感じになるまで、色の組み合わせを３０回くらい作り直すはめになりました。

しかし、何といっても一番苦労したのは「動物」のタイプです。
動物は元々、色が鮮やかでなく、グレーや茶色などが多い為、色が かぶりまくりです。
さらに、「一目でそれと分かるデザイン」を「扇子に施す」というのが難しく、４種類がなかなか捻出できずに最後まで決まらず、悩んでいました。
クモ、タコ、など、動物園とは言えないものも最終手段として考えながら、ペンギン、フラミンゴ、イルカ、カメ、ハリネズミ、ヘビ、ライオンなど、色々な案が出ては消えていきました。
それでも何とか、キリン、しまうま、孔雀までは決まったのですが、あと１つが最後まで決まらず、他のタイプが着々と進んで行く中、動物タイプだけ取り残されていたのです・・・

「動物はやはり無理があるか？あきらめて全４タイプだけにするか？」
と何度も思いましたが、
「いやいや、動物の変化は子どもに絶対ウケる！・・・ここは逃げるわけにはいかない！」
と、半ば意地になって試行錯誤・・・
結果、変なのや、気持ち悪いデザインがたくさん生まれました・・・ （＾＾；）

多くのサンプルの中、「まだマシ」 と 周りから評価されたのが 「ゾウ」・・・と言っても鼻だけ・・・ うーーーん・・・面白いか・・・？ 面白いかも・・・いや気持ち悪いか・・・？微妙だな・・・という議論が連日続き・・・ 「まあ、これ（象）でいってみようか。」

これが幻の 「象バージョン」！ うーーん・・・どう・・・？

と、なりかけた瞬間に突然閃いたのが「ウサギ」のデザイン。
早速、試作してみると・・・ 「お！？可愛いかも・・・！」
周りからも高評価をいただき、めでたく電撃決定！
「しまうま、キリン、孔雀は [全体] なのに、ウサギだけ [顔] なのが、ちょっと変じゃない？」
などと言う意見は無視し、一気に製作へ・・・！

全てのデザインが決定し、あとは量産まっしぐら・・・
かと思いきや、ここから、また何度も何度も、トリックや素材上の問題点、改良点、デザインの一部変更などなどが出てきて、できた完成品を破棄し、また試行錯誤し・・・という事を繰り返すのでした・・・
（いつもながら、マジック製作は 「忍耐」 です・・・。（＾＾；））

こうして、ついに完成した【夢扇子】。
苦労した甲斐があって、納得のできる美しいものとなりました。

皆様の演技のひとコマに、お役に立てると私としても大変嬉しく思います。