まほうとまほう

２本の黒い棒に１本ずつ紐が通っています。

左の紐を引っ張ると、右の紐が短くなり、
逆に右の紐を引っ張ると、左の紐が短くなります。

え？　２本の紐がつながっているだけだって？

そこで２本の棒の先端を離して見せます。

紐はつながっていません。

しかし、それでも片方の紐を引くと、もう一方が縮み、
２本の紐は繋がっているように動きます。

・・・棒の根元、手で持っている所が怪しい！
そこで紐はつながっているに違いない。

では２本の棒を完全に離してしまいましょう。

何と！　それでも変わらず
紐はつながって動くのです・・・！

見えない糸で繋がっているとか！？
いえいえ、そんなものはどこにもありません。

実は・・・
紐は四次元空間を通って繋がっているのです。

チャイニーズ・ステッキ。有名な古典名作マジックの一つです。

古典マジックと言ってもコレクション的な意味合いの物ではありません。
昔から今まで・・・長い長い年月をずっと廃れずに生き抜いてきた奇術用具。
観客のウケが良く、マジシャンの評価も高い、今もなお現役でバリバリ活躍している道具。

つまり「最も優秀なマジック用品」の一つという事です。

最新トリックを数多く持つ著名な海外のプロマジシャンでさえ、好んでよくショーに使用している事がその証。

実際、タネを知らないと非常に不思議です。そしてウケます。

手順構成が秀逸にできていて、見ている人の予想を次々と破っていく展開に、思わず「あれ？」という笑みがこぼれます。
そして最後は完全に不可能な状態でも紐がつながって動きます。

ちょっと練習は要りますが、そんなに難しくもありません。
初心者の方でも１～３日もあれば十分マスターできるレベルです。

そして何よりこの手品の練習には、マジック、マジシャンに重要な基本要素も詰まっています。
値段も安いですので初心者の方には是非体験しておいてもらいたいトリックです。